消防設備士メモ兼備忘録

消防設備士試験に関するメモ、備忘録です

消防機関へ通報する火災報知設備(消防設備士乙4・甲4)

尚尚尚尚(ひさたかなおあき)

火災通報装置は装置についている押しボタンで操作、または自動火災報知設備と連動的に消防機関へ通報する装置。

起動すると勝手に119して「火事です火事です、こちらは○○県○○市〜、なんちゃら病院、電話番号0××-××××-××××です」みたいに言います。この音声を「蓄積音声情報」と言います。


以下の場合は設置を省略できます

・固定電話などの消防機関へ常時通報できる電話がある場合(スマートフォンなどは不可)

・消防機関から歩行距離500m以内にある場合

・消防機関から著しく離れている場合


そして以下の防火対象物は、例え固定電話が引いてあっても、設置します。

○全て

・病院、診療所、助産場で入院施設があるもの

・自力避難困難者入所施設


○延べ面積500平米以上

・旅館、ホテル、宿泊施設など

・診療所、助産場で入院施設がないもの・その他の社会福祉施設


ところで消防機関から近い場所は設置免除わかるんですが、遠いのはなんでなのでしょう?

そもそも「著しく離れた」ってどれくらいなのでしょうかね。

調べたら、

「熊本県消防長会消防用設備等指導指針」の中の

「第2章第3節 第4 消防機関へ通報する火災報知設備」

これを見ると、少なくとも熊本県は"消防機関から著しく離れた場所"を、おおよそ10kmとしているそうです。

あくまで熊本県での話ですし、日本全国すべての自治体がこうではないのでご注意を。


では、なぜか。

10kmも離れてたら、自動で呼んだところで、到着した頃にはかなり大変なことになってるはずです。

なら、装置の起動だとか気にするよりも初期消火、避難などさせましょう、という発想だそうで。


火災通報設備、略して「かつう」と呼ばれてますね。かつうとよぶとちょっと通っぽい(?)

送り配線と終端抵抗(消防設備士乙4・甲4)

尚尚尚尚(ひさたかなおあき)

感知器の配線は送り配線にすること。

早い話、スタートからゴールまで一筆書きできるようにすること。


何故送り配線なのか。

網の目状、はしご状、放射状、何でもいいじゃないか。

答えは

・断線の検知が容易

・断線箇所の特定が容易

この2つ


そもそも、スポット型感知器は「スイッチ」なんですよね。

何らかの力でスイッチオンさせているに過ぎないんです。


受信機がP型1級ならば、回路の最後には終端抵抗がついています。

これのおかげで、回路には常に電気が流れています。

もしどこかで断線したら、回路に電気が流れなくなります。

回路に電気が流れない→断線した、と判断→「断線してるよ!」サインを出す

が簡単にできるのです。


断線箇所の特定もしやすい。

大抵、各回路に何個か感知器がついています。1個ずつ感知器を検査していけば、どこかで感知器が動作しなくなるんです。その感知器と、その手前の感知器の間で断線が起きていると判断できるわけです。


「断線」は、

・ケーブルが屋根裏だからネズミに噛まれて線が切れる

・感知器に接続する線が外れちゃってた

とか考えるとわかりやすいかも?


もう説明していますが、改めて。

なぜ終端抵抗は何故必要なのか。

答えは「断線を感知する為」。

先ほど「回路には常に電気が流れている。」と書きました。

終端抵抗があると、回路には微弱な電気が流れ続けます。受信機はこれを常に見ています。

急に電流が0になったら、これは断線です。

急に大電流が流れたら、これは感知器が作動したか短絡です。

こんな風にに回路の状態変化を簡単に見つけられます。

ガス漏れ火災警報設備(消防設備士乙4・甲4)

尚尚尚尚(ひさたかなおあき)

ガス漏れ感知器は間違い、ガス漏れ検知器が正解。

略して「がすけん」だそうで。


仕組みは半導体式、接触燃焼式、気体熱伝導度式の三つ。

大抵ガスと接触したものが温まって、抵抗値が上がって、それで検知。


設置箇所は大きく二つ。

空気より軽いガスの場合

・天井から0.3m以内

・燃焼器又は貫通部より水平距離8m以内

但し、天井より0.6m以上のハリ等で区画されている場合、そのハリ等より燃焼器または貫通部側に設けること

・温泉採取設備に設ける場合、その周囲に長さ10mにつき1個設ける。また、ガス濃度を指示するための装置を防災センターなどに設ける


空気より重いガスの場合

・床から0.3m以内

・燃焼器又は貫通部よりより水平距離4m以内

・温泉採取設備に設ける場合、その周囲に長さ10mにつき1個設ける。また、ガス濃度を指示するための装置を防災センターなどに設ける


床には物が置いてあるので、ガスの流れが悪い。なので少し近くに設置。


本体にはランプが2個付いていて

赤いランプは検知器の作動

緑のランプは通電状態

「あれ、ガスって黄色いランプじゃないっけ?」となりやすいですが、これはG型受信機のガス漏れ灯のお話。


ガスには「爆発下限界」と「爆発上限界」がありまして。

空気との混ざり具合で、爆発してしまう範囲があるそうです。濃すぎても薄すぎても爆発しない。

で、「下限界」がミソです。

ガス濃度が爆発下限界の1/4以上になったら動作。以後、1/4以上の濃度に晒されている間は継続して動作。

逆に爆発下限界の1/200以下では動作してはいけない。

また、温泉採取設備に設ける場合、爆発下限界の1/10以上で作動するようにします。

ガス漏れの検知は60秒以内に表示。警報音は1m離れた場所で70dB以上。P型3級受信機と一緒の音圧ですね。


警戒区域は

・面積が600平米以下

但し、ガス漏れ表示灯を通路の中央から容易に見通すことができる場合、1000平米以下

・2以上の階に渡らない

但し、合計面積が500平米以下ならば、2つの階に渡っても良い。


ガス漏れ火災警報設備の設置基準

地下街:1000平米以上

準地下街:1000平米で、なおかつ特定用途部分の床面積の合計が500平米以上

特定防火対象物の地階:床面積の合計が1000平米以上

複合用途防火対象物の地階:床面積の合計が1000平米で、なおかつ特定用途部分の床面積が合計500平米以上

内部に温泉を採取する設備が設置されている建築物、またはその他工作物:全て


設置してはいけない場所

・出入り口付近で、外部の気流が頻繁に流通する場所

・換気口の空気の吹き出し口から1.5m以内の場所

・ガス燃焼機器の廃ガスに触れやすい場所


ある程度勉強してくると、「え!地下街は300平米以上では??なんで1000平米になってるの???」と混ざるんですよね。

ややこしやーややこしやー。